おまとめローン(借金の一本化)のデメリットについて
前回の記事で少し紹介しましたが、借金の一本化にはさまざまなリスクが存在します。以下で、その不利益の具体的な内容をご説明します。
1.支払い利息が高額になり、支払い総額が上がる
まず、支払い利息が高額になることが問題です。
おまとめローンを利用するときには、借入額も高額になりますし、支払い期間が長くなるケースが多いです。
利息は元本に対するパーセンテージで加算されるので、借入額が上がるとその分高額になりますし、支払い期間中ずっとかかり続けるので、支払い期間が延びるとやはり金額が上がります。
そこで、利息を含めた借金の総返済額を計算すると、おまとめローンを利用した場合の方が、以前よりも高くなるケースが多々あります。借金問題を解決するために、利息を増やしてしまっては本末転倒です。
2.以前の借入先から借金して借入が倍増してしまう
おまとめローンを利用する場合、以前の借入先にはすべて完済します。すると、以前の借入先からいつでも借入ができる状況になってしまいますし、借入の勧誘が来ることも多いです。そんなとき、「ちょっとだけ」と思いながら借り増しを続けていると、いつしか以前の借入先の枠一杯に借金をしてしまい、借入が倍増してしまう方がおられます。
3.担保付きのローンを利用してしまう
おまとめローンには、不動産担保ローンや保証人つきのローンも多いです。このような担保付きローンを利用すると、支払が困難になったときに家が失われたり個人再生が難しくなったり、保証人に迷惑をかけたりする可能性があり、大きなデメリットとなります。
結論としては、おまとめローンを利用するよりも債務整理による解決をお勧めします。借金問題にお困りの場合には、お気軽に司法書士までご相談下さい。