公示送達とは

2018/09/27
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公示送達とは

 

借金をしている方は、夜逃げなどによって債権者から身を隠していることが多いです。その場合、知らない間に債権者から裁判を起こされている可能性があり、注意が必要です。

今回は、裁判が行われるときの「公示送達」という手続きについて、ご説明します。

 

1.公示送達とは

公示送達とは、裁判の相手(被告)の居場所が不明なときに、訴訟が行われていることを裁判所内に掲示することにより、被告に訴状が「送達」されたとみなす手続きです。

 

裁判をするときには、被告にも反論の機会を与えるために、被告に訴状を送達しなければなりません。一方的に原告の言い分だけによって判決を下すことはできないのです。

ところが、それでは相手が行方不明の場合、一切裁判ができなくなって不合理です。そこで、原告が被告の行方を調査して、どうしても判明しなかったという資料や報告書を提出すると、「公示送達」によって、相手に訴状を送達したとみなすことができるのです。

 

2.公示送達の効果

公示送達が行われると、被告には一切通知が来ないまま裁判が進められます。被告が反論しないので、基本的に原告の主張がすべて認められます。借金の訴訟の場合には、被告である債務者に対し、残債と利息、遅延損害金全額の一括払いの支払い命令が出てしまいます。また、訴訟には時効の中断効果があるので、確定判決によって時効期間が10年延びてしまいます。

 

夜逃げして5年以上借金返済していなくても、その間に公示送達で裁判されていたら時効は成立しませんし、相手に見つかったら判決にもとづいて預貯金や給料などを差し押さえられるリスクが高まります。

 

借金問題は、放っておいても解決できません。お困りの際には、一度専門の司法書士までご相談下さい。