任意整理できない、向かないパターン　その2

2018/06/17

今回も、前回に引き続いて任意整理できない人や向かない状況について、ご説明していきます。

1．債権者が話合いに応じない

借金している場合、借入先によっては強硬な態度をとっていて一切の話合いに応じない業者があるものです。

任意整理をするときには、債権者と個別に交渉をして、借金の減額に応じてもらう必要があります。相手が強硬で「一切減額に応じない」「分割払いも受け入れない」と言っている状態では、任意整理による解決はできません。

この場合、その債権者を無視して他の債権者の分だけを任意整理するか、個人再生や自己破産によって解決すべきです。

2．一度も返済していない債権者がいる

借金を重ねている方は、多くの借入先から借金をしていることが多く、最終的に借りたところに一度も返済していないケースがあります。

このように、一度も返済していない借入先があると、その債権者と任意整理の交渉をするのは非常に難しくなってしまいます。

相手からしてみると、貸し付けたと思ったら、いきなり任意整理を申し入れてくるということになり「初めから返済する意思がなかったのではないか？」と考えてしまうからです。

もしも借り入れてから一度も返済していないのであれば、最低1回、できれば数回は返済してから任意整理することが望ましいです。

どうしても支払いが苦しいという場合には、司法書士が状況に応じた解決方法をご提案しますので、お気軽にご相談下さい。

以上が任意整理に向かない方のパターンです。任意整理で不可能でも他の債務整理方法で解決できることがほとんどです。諦めずに、一度ご相談下さい。